結婚は何かと準備が大変なもの。そして結婚準備の一つとして挙げられるのが、結納返しです。
結納返しの説明にあたり、まずは結納について確認していきましょう。
男性側が結納金や結納品、婚約記念品を受け渡し、女性側で男性側の家族にもてなすというのが一般的なやり方です。
また結納には、正式結納と略式結納の2種類があります。
正式結納:仲人を入れて、両家が実際に会わずに結納品等を引き渡すもの
略式結納:仲人を入れずに、本人たち2人と両家の両親で結納品等を引き渡すもの
お返しする品物は、物品とお金どちらでもOK。ですが、事前にある程度打ち合わせをしたり、地域やご実家の風習などはないか確認すると良いでしょう。
そして結納受書(結納品を受け取った証)に、結納返しの品を添えてお返しするのが一般的なマナーです。
結納返しの品物は、現金や時計、スーツなどの品物を用意するケースが多くなっています。
また、新郎側に渡したものよりも高価にならないよう注意しましょう!
結納を「取りかわす」のが関東式の正式結納。関東より東で一般的な方法です。
結納品とほぼ同じ数、同じような品を結納返しとして贈ります。
代表的な品物:目録、熨斗(のし)、子生婦(こんぶ)、寿留女(するめ)、勝男節(かつおぶし)、友白髪(ともしらが)、末広(すえひろ)
お金でお返しするときには、御袴料(おんはかまりょう)、家内喜多留(やなぎだる)などの名目をつけます。
結納を「納める」のが関西式の正式結納。
代表的な品物:熨斗(のし)、末広(すえひろ)
お金でお返しするときには、御袴料(おんはかまりょう)、肴料(さかなりょう)、酒料(さけりょう)などの名目をつけます。
略式は、結納返しを簡略化した方法です。
仲人は立てず、結納品などのやり取りのみ両家で顔を合わせて行います。
最近ではセミフォーマルな服装での顔合わせも増えています。このとき、両家で格式を揃えるように確認して。
「結納返し」を贈るタイミングは主に以下の3つです。
これなら日程調整もしやすいですよね。
会場はホテルや料亭、もしくは女性側の家に皆が集まって行います。
結納後に改めて日を設けるのも方法の一つ。
この場合、結納後、結婚式までの約2週間前までに結納返しを行うのがマナーとされています。
結婚を機に引っ越しする場合は、2人が新居へ荷物を運び入れるタイミングで結納返しを行うこともあります。
嫁入り道具などの他の道具と一緒に、結納返しを持ち込むことができますね。
次に気になるのは費用面ですよね。
結納返しの金額は「結納金の金額」のほかに「縁起の良さ」をふまえて決めるもの。
また、端数の出ない数字や末広がりを意味する数字も使われます。
例:10万円や30万円、50万円など
「8」は末広がりを意味する縁起の良い数字なので、80万円もOK。
主な理由としては、このような理由が挙げられます。
・受け取る結納金を減らしてお返しがいらないように両家で調整した
・お返しのお金を二人の新生活資金にまわしたい
本来の結納返しには「関東式」「関西式」がありますが、最近では簡単な形式を選ぶ人も増えています。
また、結納返しは地域や家によって考えが異なるものですから、縁起の良さも考慮しつつ、両家で認識を合わせておくとよいでしょう。